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猫はミルクが好き。でも実は乳糖不耐症

2022年3月24日(木)

桜が咲き始めました。

春ですね。

春は、仔犬や仔猫を見かけることが多いですね。

ペットショップには、一年中仔犬・仔猫がいるけれど

街中で見かける仔猫ちゃんは、やっぱり春が多い気がします。

ずいぶん前から、飼い猫は100%室内飼育が推奨されてきて

お外に自由にお散歩に行く飼い猫ちゃんは、かなり少なくなりました。

そよかぜ動物病院のある地域は、自動車の交通量が多いので

患者さんはほとんど、100%室内飼育の飼い猫ちゃんです。

さて、「仔猫」の話に戻りましょう。

仔猫は、お母さんの母乳を飲んで大きくなります。

ペットショップから購入したり、仔猫のうちに保護されて

飼育されるようになる仔猫たち。はじめのうちは、ミルクを

補助的に使うこともありますね。

この「ミルク」ですが、牛乳ではダメなんです。ご存じでしょうか?

理由は2つ

1.牛乳では栄養が足りないから

2.牛乳に含まれる「乳糖」が原因で下痢をすることがあるから

です。

私が子供のころ、近所の捨て猫を保護したくても家族に反対されて

なけなしのお小遣いで牛乳を買い、仔猫に与えようとしたときに

「牛乳は猫にとっては水みたいなものだから、牛乳では仔猫は育たないよ」

と、獣医さんが教えてくれました。

今では、ペットショップやホームセンターで、猫専用ミルクが売っています。

猫には猫用のミルクを準備してあげてください。

仔猫だけでなく、成猫にもミルクをあげたい飼い主さんがいらっしゃいます。

「おしっこの病気で水分を取らせたいのだけれど、水をあまり飲まない」

とか、

「うちの子は、ミルクがないとご飯を食べられないんです」

といったお悩み相談をお受けします。

成猫にとって、ミルクは、主食(キャットフード)を食べていれば

必要ない栄養素になりますが、もし、どうしても与えたい場合は

必ず、猫用のミルクにしてあげましょう。

成猫にとっては、ミルクはおやつです。

ほかのおやつと合わせて、1日の摂取カロリーの10%以内に

収まるように計算して、与えてくださいね。

猫ちゃんは、ぽっちゃりさんになってからの減量は苦労しますよ。

また、人肌に温めた、38℃くらいの温度で与えてあげてくださいね。