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今注目のご飯「ドクタークレド」

2022年4月7日(木)

ブログ「愛ラブドック」にドクタークレドの特集記事をアップいたしました。

今注目のご飯「ドクタークレド」


猫はミルクが好き。でも実は乳糖不耐症

2022年3月24日(木)

桜が咲き始めました。

春ですね。

春は、仔犬や仔猫を見かけることが多いですね。

ペットショップには、一年中仔犬・仔猫がいるけれど

街中で見かける仔猫ちゃんは、やっぱり春が多い気がします。

ずいぶん前から、飼い猫は100%室内飼育が推奨されてきて

お外に自由にお散歩に行く飼い猫ちゃんは、かなり少なくなりました。

そよかぜ動物病院のある地域は、自動車の交通量が多いので

患者さんはほとんど、100%室内飼育の飼い猫ちゃんです。

さて、「仔猫」の話に戻りましょう。

仔猫は、お母さんの母乳を飲んで大きくなります。

ペットショップから購入したり、仔猫のうちに保護されて

飼育されるようになる仔猫たち。はじめのうちは、ミルクを

補助的に使うこともありますね。

この「ミルク」ですが、牛乳ではダメなんです。ご存じでしょうか?

理由は2つ

1.牛乳では栄養が足りないから

2.牛乳に含まれる「乳糖」が原因で下痢をすることがあるから

です。

私が子供のころ、近所の捨て猫を保護したくても家族に反対されて

なけなしのお小遣いで牛乳を買い、仔猫に与えようとしたときに

「牛乳は猫にとっては水みたいなものだから、牛乳では仔猫は育たないよ」

と、獣医さんが教えてくれました。

今では、ペットショップやホームセンターで、猫専用ミルクが売っています。

猫には猫用のミルクを準備してあげてください。

仔猫だけでなく、成猫にもミルクをあげたい飼い主さんがいらっしゃいます。

「おしっこの病気で水分を取らせたいのだけれど、水をあまり飲まない」

とか、

「うちの子は、ミルクがないとご飯を食べられないんです」

といったお悩み相談をお受けします。

成猫にとって、ミルクは、主食(キャットフード)を食べていれば

必要ない栄養素になりますが、もし、どうしても与えたい場合は

必ず、猫用のミルクにしてあげましょう。

成猫にとっては、ミルクはおやつです。

ほかのおやつと合わせて、1日の摂取カロリーの10%以内に

収まるように計算して、与えてくださいね。

猫ちゃんは、ぽっちゃりさんになってからの減量は苦労しますよ。

また、人肌に温めた、38℃くらいの温度で与えてあげてくださいね。

「RER &DERの虎の巻」

2022年2月7日(月)

犬と猫のエネルギー要求量について

飼い主さんから「どれぐらいフードを与えた方がいいですか?」という質問を受けますが、正直、厳密に答えることができないのが実情です。

なぜなら、与えているフードの種類によって100g当たりのカロリー量が異なるので一概には答えられないのです。

例えば、減量用のフードを与えているのなら、そのフードは脂質が制限されているかもしれませんし、成長期なら、高カロリーのフードになります。

そこで、指標となるエネルギー量の算出をまず行います。

もちろん、栄養管理のポイントは脂質・タンパク質・糖質・ミネラル・ビタミンをバランスよく摂取することが重要です。

「安静時エネルギー量:RER」と「要求エネルギー量:DER」

安静時エネルギーRERとは、生体が維持するための必要不可欠な最低限のエネルギーの事で、ライフステージや活動状態に合わせたエネルギーを「要求エネルギー量:DER」と呼びます。

要求エネルギー量は、RERに必要係数を✖️ことで算出します。

「DER = 必要係数 ✖️ RER」

犬の必要係数

   生後4か月まで 3×RER
   生後4か月~成犬 2×RER
   去勢・避妊犬 1.6×RER
   未去勢・未避妊犬 1.8×RER
   肥満傾向の犬 1.3×RER
   減量中の犬 1.0×RER

猫の必要係数

   成長期の猫 2.5×RER

   去勢・避妊猫 1.3×RER

   未去勢・未避妊犬猫 1.5×RER

   肥満傾向の猫 0.8×RER

   高齢猫  1.3×RER 

これはあくまでも指標です。

この計算式で一般的な答えが算出されますが、実際には個体差があるためあくまで概算として用いてください。このDERを指標にしてフードの量を調節していくのが基本です。

あと重要なのが、これは1日あたりの総カロリーですからね!!一回あたりではありませんよ。

注意してください。

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