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(重要)フィラリア検査について

2022年3月14日(月)

3月からはフィラリアの検査シーズンです。

犬の寄生虫感染症で、とても重要なのはフィラリアです。フィラリアの予防薬の投与を行うためには、まず血液検査を行う必要があります。

その検査で陰性(フィラリアになっていない)であることが確認されないとフィラリアの予防薬が動物病院から処方されません。つまり、「陰性を立証する事」でお薬がもらえる仕組みです。今回はこの検査について紹介したいと思います。

フィラリア検査には「直接法」と「抗原検査キット」

による2種類の検査方法があります。

今日は一般的に行われる「フィラリアの抗原検査キットによる検査」を紹介したいと思います。

抗原検査キットによる検査(所要時間5分以内)

①採血するための保定

必ず動物看護師さんに愛犬を保定してもらいます。

 

②採血するために看護師さんに後ろ足を駆血してもらいます。

この駆血を行うことで、血管がより見えやすくなります。

 

 

③アルコールで、血管の周囲を消毒します。

 

 

 

④血管をしっかりと確認して、髪の毛ぐらいの細い針で採血します。

フィラリア検査は数滴の血液で可能です。

 

 

⑤採血が無事済んだら、止血を行います。

 

 

 

⑥フィラリ抗原検査キットに数滴血液をたらします。

 

⑥フィラリア検査キットに付属している緩衝液を3滴ほどたらします。

 

 

 

⑦検査結果は5分程度で判定できます。

陰性は「C」の場所に一本だけ線が出ます。

マーカー線が2本出ると陽性です。

 

まとめ

フィラリア検査は正しい時期に実地して、精度の高い検査をすることが、愛犬をフィラリアから守る最重要な検査方法です。採血は、あまり痛みはなく、ほとんど一瞬ですので、安心して受診してください。

院長 山崎泰輔

執筆者 院長 山崎泰輔

  • 日本大学生物資源科学部畜産学科卒業
  • 日本大学獣医学部獣医学科卒業
  • 2009年10月に「そよかぜ動物病院」を開業
  • 2014年9月そよかぜ動物病院北与野院を開業
  • 2017年12月 そよかぜ動物病院与野駅前院を開業

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