眼が白いのは、白内障?
飼い主さんからよく聞かれる質問があります。
「 先生 うちの子 眼が白くなってきているんですけど、これって白内障かしら?
っていう質問です。
眼が白くなる場合は大きく分けると2つあります
①水晶体が白くなる疾患
これには「核硬化症」と「白内障」があります。
「核硬化症」
加齢性疾患、つまり老化とともに進行する疾患で、水晶体の中心の核が硬くなり、光の屈折率が変化して、あたかも白内障のように見えてしまいます。これは病気ではなく、老化現象なので治療ができません。視力には問題ないと言われています。
「白内障」
皆さんご存知のようにレンズである水晶体が白く濁ってしまう疾患です。
老化現象の場合もあれば、進行性や遺伝性やホルモンなどの疾患からの白内障もあります。
昔は 白内障は 「ほっおいても大丈夫」「白内障になるのはしょうがない」と言われていました。しかし、最近 解明された白内障の病態では、「白内障は放置してはいけない」病気という事実がわかっています。
白内障を放置すると水晶体は大きく膨化し始めます。そうすると。。。。
★水晶体起因性ぶどう膜炎
★水晶体脱臼
★緑内障
★網膜剥離
などの恐ろしい病気に進行し、ペットたちは痛みに苦しむことになります。
②角膜が白くなる場合
「角膜ジストロフィー」
角膜は透明な薄い膜ですがそこにコレステロールなどが沈着してしまう病気です。
このように 「なんかうちの子目が白くなってきたな」っておもったらすぐにご連絡くださいね