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肛門腺の機能と位置
2022年3月18日(金)
肛門腺について連載をしていきたいと思います。
今日の記事は
「 肛門腺の機能と肛門腺の位置について」
「肛門腺の機能って?」
犬は太古から自分の家族を守るためにテリトリー意識が強い動物として有名です。肛門から刺激臭がある分泌液を出すことによって、自分の敵を追い払ったり、また、テリトリーを主張したり犬同士が、認識する信号のような役割もあります。
「肛門腺から分泌される液体は?」
肛門腺の液体は刺激臭がする分泌液です。
肛門の左右に存在している袋状(肛門嚢)から分泌され、犬の種類、大きさ、年齢、健康状態によって分泌液の性状や匂いが異なります。
「肛門腺の位置はどのあたり?」
肛門腺は見て確認することはできません。
肛門嚢はうずらの卵よりも少し小さい程度ですが、大きさには個体差があります。
肛門嚢は肛門出口の左右両脇の下に存在し、肛門腺同様、目で見て確認することはできません。
実際の位置関係
肛門腺及び肛門嚢の位置は、肛門を中心にして位置を予想します。
アナログ時計を羅針盤に見立てて、右は時計の針の4〜5時、左の肛門腺は7時〜8時の方向に存在し、肛門腺の排出口は肛門出口の脇にあります。
肛門腺絞りを正しく行うためには、肛門腺の位置を把握するのはとても重要です。
肛門嚢・肛門腺について
- 1 大きさは「うずらの玉子」よりやや小さい大きさです。
- 2 肛門嚢・肛門腺は目で確認できません。
- 3 肛門嚢は右が4時~5時。左は7時~8時の方向に存在。
次回は「肛門腺絞りについて」の記事を書きます。
イラストで解剖学を学ぶ
2022年2月13日(日)
私たち獣医さんは、動物の解剖学をしっかり学ぶ必要があります、
診療や治療、手術などに解剖学はとても大切です。
今日は、解剖学の勉強だと思って、イラストを書いてみました。
iPadでスケッチするって本当に面白いなって実感。
イラストやスケッチを描いている時って、雑念が消えて、
感性がとても研ぎ澄まされます。
上手いとか下手とかではなく、作品を作る喜びがそのまま勉強につながるって
なかなか興味深いですよね。
実は獣医の大学の授業って、解剖学をどうやって学ぶかご存知でしょうか?
実は
「デッサン&スケッチすること」なんです。
解剖学の実習は、ずーっとデッサンとスケッチをひたすらします。それも全員で。
絵心が無くても、上手いとか下手とかでは無く、何しろ、文句言わずスケッチする。
写真ではなく、この筋肉はどう繋がって、何という名前で、どんな形をしているか?
朝から晩まで、スケッチしていたので、この学部は芸術学部か、将来絵描きにでもなるのか?なんて思ったぐらい描いてました。
なので、動物を見ただけで、筋肉の構造が大体分かったり、歩き方でどこが痛いのか本能的に察知できるのはこの実習のおかげですね。