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全ての戦争に反対します。

2022年2月28日(月)

戦争は全てを変えてしまう。
2022年2月25日ウクライナとロシアの戦争が起きました。まさに侵略戦争です。
中国のオリンピックを終えたばかりなのに、今回、突如、軍事行動を起こしたロシア政府。
プーチンは核兵器の使用も辞さない考えで、諸外国に手を出すなと威嚇しております。
今回のウクライナ問題の背景には色々考えさせられます。
実はこうなる前からいろんな布石が見え隠れしていたのを覚えています。
中国はおそらくオリンピック直前からこうなることを予想していたと考えていたお思われます。
なので、オリンピック開催中はロシアは軍事行動を起こさない代わりに、中国に後ろ盾を約束したのでしょう。げんにオリンピック中は軍事行動はありませんでした。
中国のオリンピックの前に習近平とプーチンは会談をして、その時に今回の軍事行動の後ろ盾を中国に迫ったと考えられます。
実はロシアのウクライナ侵攻は今回が初めてではなく、前回のソチオリンピック直後もプーチンはウクライナ東部に侵攻して多くの死者が出たのも記憶に新しいです。
今回もオリンピック直後にウクライナ侵攻しています。
ここで
少しロシアとウクライナの関係についてひもといていきます。
ウクライナと聞いて皆さんは何を思い浮かべますか?」
私はチェルノブイリです。その事故の時にキエフは当時のソ連に見捨てられました。
このことを発端にウクライナ国民感情的に反共産主義の感情を有していたのは想像できますし、
そして、事故の責任はソ連ではなく、ウクライナにあるとして、歴史の闇に葬り去られました。
その後、ソ連の崩壊が生じました。
1991年にはウクライナはソ連から独立。
しかしその後、2014年にウクライナは経済破綻。この経済破綻は旧ソ連からの国際間の流通分断によってもたらされました。
そしてウクライナはたまらず、ロシアに経済援助を求めます。
ロシア政府は経済援助をする代わりに、西側諸国のNATO入りを認めないように要請しました。また、クリミア危機と呼ばれ、ウクライナのクリミア半島が事実上ロシア領になるなど、ウクライナとロシアの紛争はくすぶっていました。
しかし、今回、ウクライナはNATO入りを求めたことにより問題が表面化してしまった。
プーチンとしては裏切られた感じです。
権力を有し、世界最高の軍事国家のメンツを保つために軍事行動に出ました。

「なぜロシアがウクライナにこだわるのか?」
1、プーチンによるウクライナに対する感情的な問題
ソ連からウクライナが独立してその後、経済的な支援をしていたのにもかかわらず、NATOに加盟されるのは裏切り行為と考えて報復攻撃をしている。
2、西側諸国に対する天然ガス供給窓口を守る
ウクライナは西側のNATO諸国に天然ガスを補給するパイプがロシアからウクライナ経由で供給されています。
3、ウクライナがNATOに加盟してしまうと、ロシアの面目が潰され、さらに、他のロシアに帰属していた地域が独立運動する火種になりかねない。
4、ウクライナを失うことは、プーチンにとってロシアの弱体化を示す結果につながる
5、そして、最悪なのが、ロシアの有する軍事力を世界にアピールする絶好のチャンスともプーチンは考えている。

ロシアは天然ガスの需要が大きいため、アメリカとロシアとの紛争悪化は、石油資源にまた頼らざる得ない現実に直面せざる得ません。
結果的にカーボンニュートラル(脱炭素)から脱却できないことにつながります。このままだと、天然ガスが高騰し、石油に依存することになり、石油・ガソリン価格のさらなる高騰につながります。さらに、電気料金の高騰が生じ、世界はエネルギー高になっていくでしょう。
アメリカの株価が2ヶ月前から利上げ報道を受け、NASDAQの暴落、それは今回のことを折り込むような形でした。
過去のデーターからも言えることですが、株価が下がる時に必ず戦争が起きます。911やイランイラク戦争・・・・
まるで、こうなるのが仕組まれていたような感想を実感してます。
さらに、この構図は新たなる冷戦を生み出し、
それに乗じて国民の不安を煽り軍需産業に恩恵をもたらす可能性もあります。

今回のの戦争はある答えを導き出す可能性があります。

「ウクライナが核兵器を持っていたら、ロシアは軍事行動を起こさなかったのでは?」ということです。

この戦争は多くの国に抑止力としての核兵器の意味を与え、実際に行動を起こした西欧の国も出てきています。
今度は自分たちの国が狙われるかと疑心暗鬼になるでしょう。

昨日まで、平和に暮らしていたのに、家があり、仕事があり、家族がいて。それが次の日には空襲警報がなり、クラスター爆弾を打ち込まれ、日常が壊されていく。地球の裏側でそんなひどいことが今現実に起こっているなんて決して許せない。
ウクライナ紛争が早期に決着し、ウクライナの人々の命が少しでも助かることを祈っています。
「私達日本人は果たして何ができるのか?」

最近そればかり考えてしまいます。

院長 山崎泰輔

執筆者 院長 山崎泰輔

  • 日本大学生物資源科学部畜産学科卒業
  • 日本大学獣医学部獣医学科卒業
  • 2009年10月に「そよかぜ動物病院」を開業
  • 2014年9月そよかぜ動物病院北与野院を開業
  • 2017年12月 そよかぜ動物病院与野駅前院を開業

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