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基準値(基準範囲)を超えたら、病気なの?
2022年3月14日(月)
「基準値(基準範囲)を超えたら、病気なの?」
健康診断の血液検査を行うと、飼い主さんから、「あれ?基準値超えてるから異常なの?」という質問を受けることがあります。
血液検査の項目によっては基準範囲に入ってない場合は動揺してしまい、ついつい不安になってしまうかと思います。
今回は血液検査の基準値についてお話しします。
「基準値(範囲)とは何か?」
性別・種類・年齢などの分類をせずに健康な子から無作為に検体を採取して、測定結果から算出します。測定結果から95%が当てはまれる範囲を基準範囲とします。
しかし基準範囲から外れた5%が異常かというと、そうではありません。統計学的に「健康な子」という前提なので、基準範囲から外れたからといって異常・病気ではないので、正常範囲や正常値という記載は無くなりました。
基準範囲≠正常範囲である認識が必要です。
また、個体差がかなりあるので「その子にあった基準範囲」があります。
「基準範囲は変わることもありますか?」
医療は日々進化し、検査の精度も高くなっています。また、病気の診断の検査数値が変更される場合もあり、それによって基準範囲が異なってきますので、注意が必要です。さらに、動物病院よって検査機械が異なります。
「毎年血液検査をしたほうがいいいですか?」
毎年検査することで、その子の基準値を知ることは健康チェックにおいてとても必要なことですので血液検査キャンペーンを有効利用しましょう。
そよかぜ動物病院「血液検査キャンペーン」は4月から実地です!!
この機会に愛犬の基準値を知っておきましょう。